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誰がオープンソースソフトウェアを酷いものにしてしまうのか

iBus 1.5がクソすぎるという記事がございました。iBusはGNU/LinuxなどのUnixに似た環境を提供するOSのGUIで専ら使われるインプットメソッド (IM) の一つです。iBusはオープンソースソフトウェア (OSS) として提供されており、Google CodeのProject Hostingを用いた管理がなされており、そちらからダウンロードすることができます。

わたしが実際にiBusを使っていた時期というのは決して長いものではなく、また今回「クソすぎる」と強い言葉で否定されてしまっている1.5はまだ使っておりません。ですのでiBusに関して詳しいことを話すのは避けますが、OSSに対して「クソすぎる」というような表現を用いるのはいかがなものかと思ってしまいます。

OSSに対するcontribute、貢献というものはパッチを送り、そのパッチが適用されることだけではないとわたしは考えています。実際にそのOSSを使うこと。使ったことによって気付いた不具合や、自身が欲しいと思った機能に関して、該当するOSSを開発する個人や団体に対して報告することも、貢献という形には含まれるのです。

メーリングリストやBugzilla、GitHubやGoogle Codeのissue、もしくはTracやRedmineのticketという場合もあるでしょう。それぞれのOSSによって報告する手段は異なってしまうでしょうが、報告する術がないという状況は、全くないとは言えませんが、めったなことでは存在していません。もちろんむやみやたらな報告は迷惑となってしまう可能性が非常に高くなってしまいますが、理路整然と誰しも理解できるような報告であれば、OSSを開発している方 (方方) から歓迎されるでしょう。

iBusに話を戻します。iBusは前述した通りGoogle CodeのProject Hostingを用いて管理がなされており、issueも有効に働いています。iBusの1.5が安定版として提供が開始されたのは2012-12-11、つまり一年近く前のこととなります。OSSはもちろん開発している個人や団体の考え方にもよりますが、機能の変更が行われてから、安定版としての提供が開始されるまでの間には、通常広い期間が設けられます。これは追加された機能に不具合が存在してしまっていないかを確認する機会としてはもちろん、該当する機能が本当に有用であるか、そうしたことを確認するためにも非常に重要な期間です。

そのような期間に何もしなかったのは誰でしょうか。そう、iBusを漫然と使っていた人たちです。実際に安定版という形で提供が始められてから、有名なGNU/Linuxのディストリビューションがメジャーバージョンのアップグレードとともに各種パッケージのメジャーバージョンが上げられたことから、自分が使うもので困り始めてからようやく開発者には届かない場で一人、全く建設的ではない文句を言うのです。このような態度がOSSに対する態度として、あって良いのでしょうか。そのような態度を完全に否定するのは難しいながらも、それでも避けてもらいたいと思うのがわたしの率直な思いです。

また、iBus 1.5よりも以前のもの、iBus 1.4系列のものも1.5と平行して公開され続けています。iBus 1.5に不満がお有りなのでしたら、そちらをお使いになれば良いのではないでしょうか。自身の使うGNU/Linuxディストリビューションのパッケージシステムで管理されていないと煩わしいと考えているのかもしれませんが、あまりにも甘えが過ぎるのではないかとわたしは考えております。

追記 (2013年10月20日 03:18)

わたしから言えるのはクソだクソだ外野から汚い言葉を吐き散らすだけで済ましている状況が健全だと言えるわけがない。ただそれだけです。