「技術力」とはいったいなんなのか
ここ数年、ずっと自問自答している。
W3Cの勧告やRFCといった技術仕様や、言語やツールのREADMEを読むことによって得られる知識を持っているだけで「技術力」があると言えるのか、と。
多くの技術は、「読む」という行為によって容易に得ることができる。極論を言ってしまえば、読むことさえできれば誰でも「技術力」を得られるというのがわたしの持論である。
「読む」という行為に障壁を感じたことが薄く、「技術力」がないと自らを称す人のことは正直に言ってしまうと理解に苦しむ。「読む」だけでは技術が得られない、というのであればわたしは「技術力」がないということになってしまう。
また、わたしの「技術力」に対して一定の評価をして、雇用という形でそれ表現している人たちが存在する以上、自らの「技術力」がないと言うことはどうしても礼を失することになってしまうのではないかと考えてしまう。
「技術力」とは、いったいなんなのだろうか。